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『IN』 桐野夏生

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作家のタマキは、自身の不倫恋愛における「抹殺」を『淫』という小説に書こうとしていた。
そして資料として先人の作家、緑川の書いた『無垢人』に描かれる愛人「○子」を探しながら、果たして恋愛における「抹殺」とはなんなのか、追求の旅にでる。
『恋愛が終わるとき...人は仏のような「いい人」になってしまうのです。僕にはその方が怖かったです』...このくだりが恋愛の本質のような気がします。愛情も、憎しみも、全て消えた証拠。

心の奥底がじわりじわりと腐食されていく快感で次々と頁を捲ってしまう。桐野さんならでは。
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by ruriwo_m | 2009-07-15 19:37 | 本・映画
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