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『九月が永遠に続けば』 沼田まほかる

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マンションのゴミ置場にゴミを捨てにいったきり、高校生の息子は行方不明になった。財布も持たずサンダル履きのままで。
半狂乱で探しまわるうち、別れた夫、その妻、その連れ子、そのとりまき、様々な人間の複雑な関係が暗く浮かび上がる。

一応ミステリーの体裁をとっているので、あらすじはこまかく書きません。
しかし、なんだろう、この暗く異様なおぞましさは。
例えが古くてすまんっですが、風と木の詩のジルベールを思い出します。出会った者は彼を壊さずにいられない衝動からあがらえない。壊れていく彼が禍々しいほどの美を醸し、破壊した者は実は破壊された者から搾取されているような、そんな「運命のヒト」

是非お薦めします。

前に読んだ『彼女がその名を知らない鳥たち』が先月文庫本化されました。
こちらも合わせて多くの人に読んでもらいたいです。
新作も取り寄せたので楽しみ。また寝不足になりそう!
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by ruriwo_m | 2009-11-16 14:40 | 本・映画
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