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『不思議な少年』 『不思議な少年第44号』 マーク・トウェイン

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今秋にマーク・トウェインの自伝書が発売されるそうですね。
死後100年は世に送り出してはいけないとの遺言を守っての出版らしい。興味はあるけどきっと買わないな。3部作上巻だけで3200円というし、5000頁の原稿ってまた....時間のある方はどうぞ。

マーク・トウェインというと一般的に『トムソーヤーの冒険』などの児童文学が有名ですが、私的にはペシミズムに囚われた晩年の作品が大好きです。

オーストリアのある村に子ども達が遊んでいるといつの間にか少年が現れ、人間界では不可能な魔術のような不思議な現象を次々と作り出し、子ども達はすっかり少年に魅了されてしまう。少年は自分は天使だと告げ、名前をサタンと名乗った。

サタンくん(天使)から見た人間は愚悪すぎてお話にならないといった調子ですが、子ども達と遊ぶサタンくんはなんだか楽しそうで、ウツ状態で書かれた作品なのに(だからか?)めちゃめちゃ面白いです。翻訳ものの文学作品としては長くこの本が一番好きでした。

ところが『不思議な少年』はマーク・トウェイン死後、弟子たちが未完の原稿から作り上げたまったくの偽物であることが発覚し、1994年ほんものであるとされる『不思議な少年第44号』が発売されました。
それだけでも衝撃なのに、もっと驚いたのがこれがまったく面白くない。かなり苦労して読んだ気がする。う~ん。。。

まぁ、偽物ではあったけど、『不思議な少年』(岩波文庫)の方をお薦めします。
偽者だってホンモノを越えることがあったっていいと思います。
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by ruriwo_m | 2010-05-28 13:59 | 本・映画
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