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『魔球』 東野圭吾

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春の選抜高校野球大会、9回裏2死満塁、ピッチャーが投げた球は、ゆらゆらと揺れて落ちた。

キャッチャーだった生徒の刺殺死体が発見され、その後ピッチャーも何者かの手により殺害された。
ダイイングメッセージは 『魔球』

思春期特有の視野の狭さとか思い込みとか、そんな想いにあふれた小説で、きゅっと苦しくなります。全体に流れる雰囲気は昭和40年代のほの暗さです。熱くて暗くて切ない、『白夜行』と同じような匂いがしました。
ミステリーなのであまり書くとネタバレになってしまいますね。原作は江戸川乱歩賞の最終候補にあがった作品で、まぼろしのデビュー作と呼ばれているそうです。東野圭吾作品はトリックに頼らず、人間をきちんと描いて読む人の感情を揺らすのがとても上手くそこが好きなところですが、この作品ですでに顕著に表現されていると思います。
現在地方大会で熱戦が繰り広げられている高校野球、今読むと気分も盛り上がりますよ。


最近ミステリーはいくつか続けて読みました。
『慟哭』『プリズム』『愚行録』...貫井徳郎
『13階段』...高野和明
そんなとこかな。貫井氏はトリッキーな感じがしたし、高野氏は正統派な犯人捜しを楽しめました。
だけどその中でやはり『魔球』が一番面白かったですね。
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by ruriwo_m | 2011-07-20 11:36 | 本・映画
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