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『共喰い』 田中慎弥

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「男と女」のことを書いているのに、まったく恋愛小説ではありません。「血」とか「業」とかのどろどろした世界観がたまらず、ぐいぐいと引っ張られるように読めました。
ろくでなしの父親、嫌悪しながらも似た道を歩む僕。救いのない物語が続きますが、あっぱれなのが、母親と父親の愛人、そして僕の彼女。弱者だった女達が鮮やかに切り返す姿に清々しさをも感じました。

芥川賞の記者会見を見て発売と同時に即買いです。この人は作家以外の何者にもなれない人なのだということがわかります。THE・文学者ってかんじ。小説も文学文学してます。若い子には受けないかもしれないけど、私は大好きなタイプです。
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by ruriwo_m | 2012-02-03 13:55 | 本・映画
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