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『ひたひたと』 野沢尚

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ネット募集により集まった男女5人。閉ざされた部屋で自分の犯した罪を語りあう。心の深淵を覗かせる内容でしたが、募集をかけた人物の真の目的がきっと最後に明かされたと思うので、二人目の告白で終わってしまったのが残念です。
江戸川乱歩の『赤い部屋』を思い出しました。こちらも秘密の赤い部屋に集い、自分の犯罪歴をこちらはやや自慢大会のように語り合うという内容でした。余談ですが、ブログタイトルを最初は「赤い部屋」にするつもりだったのですが、検索したら同じタイトルがいっぱいありすぎてやめました。同じこと考えてる人ってたくさんいるんですね。

『群生』はまだプロットの段階ですが、これが非常に面白かったです。
商品として扱われ自殺してしまった息子の仇をうち殺人犯となった男が、自分が殺してしまった男の真の姿に興味を抱きその実像を追うため逃亡の旅に出る、ありそうでなかった設定から引き込まれます。
傑作になりそうな予感が余計に、結末を知り得ることができずとても残念です。
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by ruriwo_m | 2012-03-15 10:45 | 本・映画
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