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『開かせていただき光栄です』 皆川博子

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未だ古い因習が残り偏見に満ちた18世紀ロンドンで、ダニエル先生が開く私的解剖学教室では今まさに墓あばきから買い取った令嬢の死体を切り開こうとしていた、その時に治安判事の手が入る。急いで暖炉の中に令嬢の死体を隠すが、そこにはあるはずのない顔の潰れた死体が.....そして四肢を切断された少年の死体までも出現する。
増えていく死体。天才画家と古代の稀少本。娼婦館。薔薇の館で行われる黒魔術。ロンドンの湿った空気感。

なにやらどろどろした感じですが、意外とそうでもないんです。
どちらかというとユーモア感にあふれる、皆川博子さんにしては珍しいというか、新境地?いや、でも、80歳過ぎてなお新境地ってすごくないですか!ほんとうに尊敬に値します。

嘘をついているのか?嘘をついてると思わせほんとうのことを語っているのか?二転三転する記述に振り回されて、でもそうであってほしいと信じた結末で心から嬉しく思いました。

最後に、私は「エド」派です。だいたいがそうかな?ナイジェルと人気二分しそう。
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by ruriwo_m | 2012-05-31 11:18 | 本・映画
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