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『マゾヒズム小説集』 『犯罪小説集』 谷崎潤一郎

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アマゾンが私に「買え買え」としきりにお薦めしてくるのでつい購入してしまいました。
文豪の名高い谷崎先生ですが、知ってる人は知っている、ただの変態性欲おじさんだということを。彼が文芸界の重鎮というならば日本人て懐が深いな~と思います。まぁ、一般的でないことを変態と言われるのも可愛そうですね。

『マゾヒズム小説集』
んー。ちょっと、というかだいぶ、期待外れでした。谷崎先生心の中をまだ全てさらけ出してないようです。虐められ足の指の間まで舐めまわすイケナイ行為に恍惚となっていく少年の日を描いた『少年』が少しよかったかな。
ともあれ『痴人の愛』『瘋癲老人日記』などのM文学の最高峰が生まれるための一歩がここにあります。

『犯罪小説集』
というわけでこっちはあまり期待しないで読み始めたら、すんごく面白くて読みふけってしましました。異常心理による犯罪は読んでいて作者は乱歩かと思うほどで、まさか乱歩が谷崎先生の真似をしているのかと怪しむくらい。大正の時代の匂いが立ち込め、霧中を彷徨っているのは自分のような気がしてきます。
実は谷崎先生が推理小説を書いていたことを今回まで知らなかったのですが、ほんとに面白かったです。探偵小説とよばれる古いミステリーが好きならばこれはお薦めですよ。
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by ruriwo_m | 2012-06-12 16:39 | 本・映画
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