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『星間商事株式会社社史編纂室』 三浦しをん

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中堅商事会社で働く幸代は、BL同人誌の製作とコミケ販売という趣味に身を投じるため、社内閑職である「社史編纂室」に部署換え(リストラ?)される。そこには同じく曰くありの社員たちがぐだぐだと過ごしていた。
社史を調べていくうちに明るみになる会社の暗部。ねじ伏せようとする上部に立ち向かう編纂室。同人誌に同時進行する劇中劇。読み進むにつれてどんどん引き込まれていきます。
なによりヲタクの気持ちをこんなにも表現しているところがいい。心の一番奥にある、これがなければ自分はだめだと思えるほんとに大切なもののために、人は損得や金勘定を度外視して、はたまた人から変人扱いされて、そうやって何かを作り上げていくことの幸せがきっとしをんさんそのものなのだろうと思われる文章で綴られていることに、とてもシンパシーを感じました。

本屋大賞をとった『舟を編む』もたいへん面白かったし賞をとるならやはりこちらだと思いますが、オモシロ度でいえば『星間商事~』をお薦めします。

2009年の発売本ですが、買ったままダンボールの底で眠っていたのを先日掘り起こしてそのまま一気読みしました~。
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by ruriwo_m | 2013-06-06 15:04 | 本・映画
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