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『I’m sorry,mama. 』 桐野夏生

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ある街で養護施設の職員であった女と夫が焼死した。それからいくつもの死や災難が湧き起こり、ある女の姿が見え隠れする。娼婦宿で生まれ養護施設で育った「アイ子」
アイ子は最下層の世界で蠢く蛆のような女だ。醜くて底意地が悪く、罪を蹴飛ばして闊歩するがごとく。そんなアイ子がたまらなく魅力的に思える。自分に正直なのが気持ちいい。どこまでも逃げて逃げて、舌を出してニヤついていてほしい。
罪の意識も希薄な、ろくでなしの犯罪者の気持ちに同化できるのは、桐野さんだからこそだろう。
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by ruriwo_m | 2008-12-29 21:43 | 本・映画
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