カテゴリ:本・映画( 117 )

『ぼくらの☆ひかりクラブ』 古屋兎丸

e0144293_10461923.jpg
『ライチ☆光クラブ』の前日譚・小学生編です。
黒煙を撒き散らす工場の中、社会の底辺の町に住む少年達は廃工場に集い「光クラブ」と名づけた。放課後の秘密基地で無邪気に遊ぶ彼らがグランギニョル(残虐物語)へと突き進んでいった形跡をたどります。
ライチ~での悲惨な結末を知っているだけに彼らの無邪気さが切ないです。ところどころに本編を匂わせる伏線があって、ここで引き返せばあの残虐殺戮は避けられたのに...と何度思ったことか!しかしそれが刹那を生きる少年達だからこその一瞬のきらめきなのです。
タミヤがかっこよすぎ。あの半ズボンから伸びた細い脚、それにサスペンダー!!鼻血がでそう(笑)正義感が強くて仲間想い。真のリーダーはやっぱりタミヤだよ~。くっ!惚れる。それなのにイケナイ私が悪の帝王ゼラに惹かれるのでありました。はぁぁぁぁぁ~
BLの匂いもプンプンしますよ(小学生なのに~)これからどんどん辛い展開になっていきますが、中学生編の発売が待ち遠しいです。
[PR]
by ruriwo_m | 2011-12-17 11:27 | 本・映画

『審判』 フランツ・カフカ

e0144293_12451351.jpg
銀行員のヨーゼフ・Kは、ある朝突然逮捕された。だが拘束されることはなく、これまで通り銀行へ仕事に行くことができる。誰にも言わないのに多くの人が興味本位な関心を向けてくる。しかし誰が何の罪で告訴したのか不明のまま。裁判の手続きをとろうにも、裁判所がどこにあるのか、裁判員は誰なのか、全てが雲のように掴むことができず、Kは不安と焦燥感で仕事も手につかなくなるが、右往左往するばかりで時が過ぎ、ついには死刑執行の時を迎える。。。

カフカの不安と不条理の世界が全開で、すっかり嵌って読んでいました。カフカの小説の主人公にKが多いのは自己投影の表れですね。
『絶望名人~』を読んだばかりで思うことは、カフカは自分を天才だと知っていたのです。世間に受ける「売れる小説」を頑として書こうとせずスタイルを守り通した信念は素晴らしいです。友人に原稿を託したのも、いずれ時代が来ることを予見していたのでしょう。
ただ、残念ながら全てカフカが執筆したかというと疑わしい面もあります。ノートに書かれた物語は断片的であり、つじつまが合わない章は後ページにおまけ的にまとめられていますし、だとしたらつじつまが合うように編集されたと予測がつきます。
それでも多くの作家がカフカに影響を受けたように、今でも世界中に多くのファンがいるように、唯一無二の作家であることは間違いありません。
[PR]
by ruriwo_m | 2011-12-10 13:31 | 本・映画

『絶望名人カフカの人生論』 フランツ・カフカ 頭木弘樹 編訳

e0144293_12213366.jpg
「将来に向かって歩くことは、ぼくにはできません。将来に向かってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです」
これが愛する彼女に送ったラブレターの一節なのです。
「ぼくは彼女なしでは生きることができない。しかしぼくは、彼女と共に生きることもできない」
二度婚約し二度婚約破棄。どちらもカフカから申し出たこと...とても面倒くさい人のようです。
目次からでも
「頑張りたくても頑張ることができない」
「人生のわき道にそれていく」
「重いのは責任ではなく、自分自身」
「死なないために生きるむなしさ」
「会社の廊下で、毎日絶望に襲われる」
などなど、あらゆることに絶望しています。
しかし、こうした絶望感こそがカフカの執筆の根源にあるもので、証拠に病気になり雑事から解放されると意欲を失ってしまっていたようです。
この本を読むとわかるように、カフカの絶望は全て自分に向いています。カフカの小説に登場する主人公も、敵対する人も、傍観する人々も、カフカの分身なのですね。
見開きでカフカの名言と解説が書かれていて、とても読みやすいです。カフカ好きは是非。面倒くさいけど、愛すべきカフカを知ることができます。
[PR]
by ruriwo_m | 2011-11-28 12:36 | 本・映画

『テロリストのパラソル』 藤原伊織

e0144293_1047495.jpg
過去の事件のため20年以上も隠遁生活を続けていたアル中バーテンダーは、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。ヤクザ、死んだ昔の恋人の娘らが次々と彼を訪れ、事件に巻き込まれていく。

藤原伊織の他の作品を...と思いこの小説を手に取ったのは、乱歩賞&直木賞W受賞作という触書があったためです。
まず、イカン部分をあげると、設定がワンパターン、都合良すぎ、な感があります。しかし、それを上回る圧倒的な面白さがあって、結局一気に読んでしまいました。
文体が、人物が美しく、文学作品を読んでいるようです。村上春樹やカフカを思い出します。私の感じる美しさは、一言でいうと「孤高であること」かな。人と群れず、権力に媚びず、大事なものは地位でもお金でもなく、過去の美しい記憶...。そういう人間に憧れるなぁ。
[PR]
by ruriwo_m | 2011-11-26 11:21 | 本・映画

『ひまわりの祝祭』 藤原伊織

e0144293_1038175.jpg
妻は妊娠を隠し自殺した。数年後、突然まわりが騒々しくなる。妻に似た女、ヤクザ、昔の会社の同僚に巻き込まれる中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づく…。

まず、一行目からいいんです。「温めた牛乳」を飲む彼。ウェイトレスに「ホットミルクですね?」と聞かれても「温めた牛乳を」と譲らない彼はまるで昔私が愛した村上春樹のワタナベくんじゃないですか。世間と折り合いをつけることを知らず、いつも独りでお茶を飲み食事を作り音楽を聴いている...ぐわしっと心を掴まれます。これを読んでから毎日「温めた牛乳」を飲んでます。大好きな男がいるだけで読んでてとても楽しい。二度も三度も同じとこ読んじゃったりして(笑)
推理小説としては弱さも感じますが、この人の小説はもっと読みたいなぁ。
『シリウスの道』もとても面白かった。

これで友達から借りた本は全部読み終わりました。藤原伊織以外には、
『破線のマリス』 野沢尚
『リミット』 野沢尚
『深紅』 野沢尚
『ラストソング』 野沢尚
『水の迷宮』 石持浅海
『翳りゆく夏』 赤井三尋
[PR]
by ruriwo_m | 2011-11-22 10:57 | 本・映画

ヒカリクラブ ゼンヤ

e0144293_14232334.jpg
眼球舐め萌えるっ♪バタイユか!

私もゼラさまに眼球なめなめしてほしいよ~

妄想だけでもきもちいい....ハァハァ....

ネットで連載してたヒカリクラブ前夜版が来月発売されるらしいです。楽しみ。
[PR]
by ruriwo_m | 2011-10-28 14:31 | 本・映画

『軽蔑』 中上健次

e0144293_13311171.jpg
歌舞伎町のトップレスバーのダンサーまち子と、チンピラのカズさん。逃避行の末、二人はカズさんの田舎へ辿り着く。都会では一人の男と女として対等な関係でいられたのに、田舎では資産家のぼんぼんがストリッパーの嫁さんを連れてきたと好奇の眼でみられ、さらにカズさんを取り巻く女たちの怨念に気持ちを絡め取られ、まち子は歌舞伎町へと戻ってしまう。そんな中、賭博にのめり込むカズさんの姿があった。

名画座デビューいたしました!飯田橋ギンレイホール。
座席から飛び出た頭部は禿げと白髪が目立ちますね~。ギンレイホールの常連さんなのか、中上健次ファンなのか、両方かな。
映画の方は、出演者頑張ってたけど、小説に一歩及ばず...ってかんじです。
[PR]
by ruriwo_m | 2011-10-21 13:46 | 本・映画

『緑の毒』 桐野夏生

e0144293_9535267.jpg
妻あり子なし、39歳、開業医。趣味、ヴィンテージ・スニーカー。連続レイプ犯。

帯に書かれた文句からは、邪悪さが立ち上って、読む前から期待大。ほんとに、まったく、見事なまでに共感を得られない登場人物達。全員駄目。桐野さんらしくてにやにやしながら読み進みます。
その手管から悪事がばれ、追い詰められ、焦燥する開業医の転落っぷりが気持ち悪すぎて逆に爽快です。(変か?)
桐野さんは、女性の犯罪者にはいつもラスト逃げ道を作ってあげるのに、男だと容赦ないですね。そこがまた小気味よくて(笑)

作者の中ではかなりあっさりした物語でした。ほんとはいわくつきの登場人物らをもっと掘り下げて描いたら面白いけど、今の私にはさくさく読めてちょうどよかった感じです。
なにしろ9月は忙しすぎた~。これからのんびりと本でも読みたいな。秋だしね!
[PR]
by ruriwo_m | 2011-10-08 10:13 | 本・映画

『マイ仏教』 みうらじゅん

e0144293_1059044.jpg
人生は苦。世の中は諸行無常。そんな、全てがうまくいかないとき、「そこがいいんじゃない~」と唱えれば、あら不思議、人生が明るく見えてくる....☆”

マイブームという言葉を作ったじゅんさまですが、マイブームとは一過性の、今これが好きということではなく、ブームになる前の礎があることを知りました。
祖父と寺廻りをした幼少時期。住職を夢見て入った中高一貫の仏教校。本書は仏教入門書とか解説書などの類ではありませんが、仏教に対する愛で溢れてます。真面目な語り口ですがゆる~い感じがじゅんさまちっくで、心の拠りどころとして宗教は大切なものであるということを教えてくれます。

んーー私も宗教したくなってきた!
ここはやはり密教か。黒魔術...ゼラさま...(やっぱりそこにいく)
[PR]
by ruriwo_m | 2011-08-24 11:18 | 本・映画

フラチナコト

「ぼくらの☆ひかりクラブ」第5話



いいのかっ!そんなことっ!小学生がっ!小学生だよっ!

あぁぁぁぁ、ゼラさま....
[PR]
by ruriwo_m | 2011-08-19 14:52 | 本・映画